ゆずぽん日記

とある地方単科私立医大生の戯言

私立医学部入試の不正問題

冬休みに入りました。

再試験がないと冬休みが一週間伸びます。

というより再試験があると長期休みは例外なく短くなります。

 

再試験とは本試験で60%がとれないと受けなければならない試験です。

これを落とすと単位が落ちるのでけっこうやばい。

 

医学部はどの授業も必修科目。

つまり単位が落ちると留年します。

うちの大学はまだちょっと救済処置が生きてる大学なのですが、大学によっては教養科目の物理を落として留年なんてこともあるようです。

それだけで学費が勢いよく飛んできますから笑いごとではありません。

 

ぼくは学生支援機構の奨学金を借りています。

この奨学金留年すると取り消されます。

救済処置で拾われても取り消されます。

だから試験に落ちるわけにはいきません。

いまはいい緊張感につながっています。

 

でも二年生になるとまたわかりません。

相当厳しい戦いになる気がしています。

がんばりますね。

 

 

いま医学部入試の差別がクローズアップされてます。だいたいは女性差別だとかを追求する短絡的な報道ですが、少しずつ医師の労働環境にも目が向けられてくるといいなと思ってます。

根本は医師の労働環境の劣悪さに問題があります。

 

 

女性はどうしても非常勤になって現場から距離を置いてしまう割合が高い。これは統計的に明らかです。なーにがコミュ力。なーにが体力。正直にはなしてよ。順天も北里も。

 

 

そうしないとなにも変わらないのに。

 

 

 

ついでに、多年浪人生は国家試験を受けるまでの成績の問題がある例が多い。これもある大学の見学にいったときにはっきり言われたのでそうなんだろうとも思うし、周りをみていても思いますね。危機感とかが鈍ってるんですよ。せっかくとっても医者になってくれないんじゃねえ。

 

入試にメスをいれるのはいいとは思います。

差別なんて本当はないほうがいい。

でもその後のこともしっかりフォローしてくれないと。

医者の労働環境にもきちんとフォーカスを。

15年後医療が壊れているかいなかはそこにかかっている。

 

この職場は女性医師の離職率は0です。

安心して子育てをしながら働けます。

でもねその穴を男性医師が埋めているというのならそれはけして美談ではない。

いつか壊れる。

 

違うんです。

男が女を支えるんじゃなくて

みんな平等に支えてくんでしょ。

それが男女平等参画なんたらなんでしょ。

 

なーんてな。