ゆずぽん日記

とある地方単科私立医大生の戯言

twitterでまじめで優しいだけの人という表現が出回りました。

グサッと刺さる音。

さまざま論評が引用ツイート、スクショ等で出回りましたが

 

真面目な話しかできない、つまらない人間。

好きの反対は無関心。嫌われたくないから当たり障りのない話しかできない。

嫌われるよりひどいことになってますね。

 

好きでこうなったわけじゃないんだけどな。笑

 

 

 

 

いいことないかなあ。

ふつうの人が楽しいと思えることが楽しいと思えないみたい。

 

でかけるってことが特にさ。

集団行動は昔から苦手だった。遠足も宿泊行事も大っ嫌いだった。

それはいまも続いてる。

 

でもね、ひきこもると引きこもるでつらいんだわ。なんで生きてるんだろうって。

 

他人のためにいろいろなことをするようにしています。

最近誰かに指摘されたよ。

そういう生きてる意味みたいなのを満たすための行動なんだってそれは。

うん、大正解、ご名答。

 

 

ふつうであることってたぶん幸せ。

ふつうに周りが楽しいと思えることも自分も楽しいと思えるようになるといいんだけどな。

 

なーんてな

私立医大、複数校受かった時の選び方

遅いですね。ようやく三学期末試験の結果が出まして。ようやく春休みです。

 

単位も落とすことなく、どうやら無事に二年生に上がれそうです。

 

再受験の掲示板なんかみてるとどこどこ受かったからここは蹴るだなんて話と補欠待ちの話であふれてますね。

 

補欠待ちの方は補欠が回ってきたところがたぶん咲くべき場所です。

私立医大の難易度をかんがえると、来年同じところに受かるとも限りません。

へんな気を起こして、もう一浪なんてことはしない方がいいようにも思います。

(現役の方は別です。伸びしろがあるかもしれません)

 

もし複数校正規合格を果たしたら、の話をさせてください。

というのも現役のころも含めて2年間、真面目に取り組めば、こうした結果をつかめる人も多いと思うんです。

(一部の人が正規合格をたくさん持っていて、なんてことが多いですから)

 

さあ選ぶ基準はなにか。

おそらく立地だとか学費だとかが真っ先にあがると思います。

学費に関しては、その通りだと思います。

立地もたしかに遊びたいなら都会に近いほうがいい。

ただ一番外からは見えづらくて、でも一番大切なことって、進級のしやすさだったりします。

 

甘ったれるなって?

いやでもね、入ってからの勉強量って想像を絶するんです。

受験勉強以上の勉強を試験2週間前以降はしないといけなくなります。

それでもって、ふつうの医学部はひとつでも不可なら留年です。

全部通しても、ひとつでも6割を切り、再試でも6割取れなければ留年です。

 

ひとつ例を。

例えば都内の杏林大学

第1学年で20人近い留年者が出ます。

 

 

わたしは真面目にやるから大丈夫!!

実は全くそういう話ではありません。

 

まじめにやってても、教養科目1つ(たとえば物理)落としたら留年です。

なにより入学時のモチベがある日突然切れる、なんてことも起こりえます。

 

 

1年生はいいですが、2年以降で留年なんてしようものなら、まともに勉強のできる友達がいない、、、なんてことになりえます。心理的にも情報的にも死活問題です。

 

だから進級が緩いとされているところが一番リスクが低い。

そういった視点で大学を選んでください。

国家試験がいい?

あれで100に近い数字を出しているところはできが悪い学生を卒留(卒業させない)ことで率を上げてるんです。

そこじゃないんです。

ただでさえストレスの多い医学部。

留年におびえるストレスはなるべく小さいところがいい。

 心からそう思います。

 

医専出身の医学生として、みたり聞いたりしてみて

今現在進級が比較的緩いなんていわれるところをあげておきますね。

順天(ほとんど留年しないらしい、仮進級ものこる)

聖マリアンナ(新カリキュラム導入で再再試が誕生。テストは1年のうちからかなり頻繁ンにあるが、留年は激減)

獨協(仮進級が残る数少ない新設医大。理事長が留年をできるだけ減らす方針。2年でも留年が10人超えたらちょっとしたニュースになるらしい)

 

愛知や埼玉なんかも留年少ないなんて話が流れてたりしますが、過去の話のようですね。

 

新章 神様のカルテ

あけましておめでとうございます。少しずつですが専門科目(解剖学だとか発生学だとか)がはじまり、医学部らしくなってきてしまいました。

来年は本当に大変です。ちょいちょい記事書いていきますね。

 

 

いまのところは一般の方向けに。医学部っこんなところなんです!みたいな記事から

(学費奨学金部活などなど)、ゆくゆくは教科書のレビューだとか、医療に関する世の中の動きだとかも書いてみたいなって。

 

ひとまず!!今年もよろしくお願いします。

 

 

そしてびっっくにゅーすです!!

 

神様のカルテの新刊がようやく出ます。4年ぶり。10周年。

まったく読んだことがないという方!!

ぜひ!!神様のカルテは0(短編集、1から3を読んだあとに)から3まで文庫で出てますので。いまから一気読みができるのとってもうらやましいです!!

 

たぶん1だけ読んだことがある人ってのも一定数いらっしゃると思うんです。

ぜひ2も!!そしたら3も0も。

1は割と序章、プロローグ的な雰囲気が強いのですが2以降はかなり明確なテーマのようなものを感じられると思います。

神様のカルテ2は医者の労働環境、医者の家族と仕事のようにいま非常にタイムリーな話題を扱ってくれます。

 

神様のカルテ全体で言えることなのですが、非常にあたたかな物語なんです。

悪い人がでてこないというのも大きいと思うのですが、主人公がそのまわりの人たちが互いに真摯に向き合おうとする姿が常に描かれているから。

 

僕もまた1から読み返そうかな☆

新章の感想、少し遅れてしまうかもだけど書かせていただきますね!!

 

 

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私立医学部入試の不正問題

冬休みに入りました。

再試験がないと冬休みが一週間伸びます。

というより再試験があると長期休みは例外なく短くなります。

 

再試験とは本試験で60%がとれないと受けなければならない試験です。

これを落とすと単位が落ちるのでけっこうやばい。

 

医学部はどの授業も必修科目。

つまり単位が落ちると留年します。

うちの大学はまだちょっと救済処置が生きてる大学なのですが、大学によっては教養科目の物理を落として留年なんてこともあるようです。

それだけで学費が勢いよく飛んできますから笑いごとではありません。

 

ぼくは学生支援機構の奨学金を借りています。

この奨学金留年すると取り消されます。

救済処置で拾われても取り消されます。

だから試験に落ちるわけにはいきません。

いまはいい緊張感につながっています。

 

でも二年生になるとまたわかりません。

相当厳しい戦いになる気がしています。

がんばりますね。

 

 

いま医学部入試の差別がクローズアップされてます。だいたいは女性差別だとかを追求する短絡的な報道ですが、少しずつ医師の労働環境にも目が向けられてくるといいなと思ってます。

根本は医師の労働環境の劣悪さに問題があります。

 

 

女性はどうしても非常勤になって現場から距離を置いてしまう割合が高い。これは統計的に明らかです。なーにがコミュ力。なーにが体力。正直にはなしてよ。順天も北里も。

 

 

そうしないとなにも変わらないのに。

 

 

 

ついでに、多年浪人生は国家試験を受けるまでの成績の問題がある例が多い。これもある大学の見学にいったときにはっきり言われたのでそうなんだろうとも思うし、周りをみていても思いますね。危機感とかが鈍ってるんですよ。せっかくとっても医者になってくれないんじゃねえ。

 

入試にメスをいれるのはいいとは思います。

差別なんて本当はないほうがいい。

でもその後のこともしっかりフォローしてくれないと。

医者の労働環境にもきちんとフォーカスを。

15年後医療が壊れているかいなかはそこにかかっている。

 

この職場は女性医師の離職率は0です。

安心して子育てをしながら働けます。

でもねその穴を男性医師が埋めているというのならそれはけして美談ではない。

いつか壊れる。

 

違うんです。

男が女を支えるんじゃなくて

みんな平等に支えてくんでしょ。

それが男女平等参画なんたらなんでしょ。

 

なーんてな。

 

 

 

 

 

 

 

良心に恥じぬということだけが、我々の確かな報酬である。

僕が医師を志したきっかけは神様のカルテという本を読んだからでした。

 

中学二年生のときだったと思います。そのころ本屋さん大賞で有名になった神カル。

映画化が決まり、嵐好きの友人に貸してもらって読んだんです。

 

あのときに人生が変わったのかもしれない。

労働環境として正しいのかどうかはわかりませんが、目の前の患者さんのために必死に働くその姿がかっこよくて。

自分もそういった形で、だれかのためにあり続けたい。いまもそんなことを思っています。

 

今までもこれからも神様のカルテはぼくにとっての羅針盤です。

常に北を示し、進むべき方向のヒントをくれる。

 

 

 

良心に恥じぬということだけが、我々の確かな報酬である。

神様のカルテ2では同期の医師、タツが出てきます。

主人公とタツのやり取りのなかでたびたび登場するセリフがこれです。

 

僕にとっても大切な言葉になっています。

結局なんのために動くのか、そんなことを最近よく思う。

 

だれかのためにやったことが必ずいい意味を持ってきてくれるとは限らない。

それでも自分で自分のことを誇りに思えさえするなら。

それだけでそのことは意味がある。価値がある。

そんなふうに解釈しています。

 

今日は月曜日。

また一週間がんばろう。

仇桜

明日ありと思う心の仇桜 夜半に嵐の吹かぬものかは

 

明日もまだ咲いているだろうとおもっている桜

夜中に嵐が来ない保障なんてないよ

 

桜っていろんな言葉に入ってるじゃないですか。

少し前にそんな桜が入った単語を題名に小説かこうって思ったことがあっていろいろ調べたんです。

仇桜って響き、どこかにこびりつくみたいに残ってて。

 

知恵袋によれば

儚く散る桜の花ってことで。

 

春のあの日いつまでも咲いていると思ってたあの桜。

いつのまにか青々とした葉をつけて。

 

もうずっと一緒だと思ってたあの子。

実際そんなことなくて。僕なんかよりずっと先を何事もなかったかのように歩いてる。

 

 

ふふ(笑)

 

人生が足りないよ。

なにかを描くには。

本でも読もうかな。僕が持てる日々はいささか狭すぎる。

 

変わらないでいてと叫ぶことをやめて。

変わらないものを探すことをやめて。

変わりゆくものを受け入れる。

そんなことできるの。

しなきゃね。

僕もそろそろ。行かなきゃね。前に。前に。